About
はじめに
フリーペーパー『12class(ジュウニクラス)』は2009年1月発行以来、これまで22号発行してまいりました。
当初は“つくる”をキーワードに生活の喜びを伝える媒体として、何気ない日常の中に見つけた豊かなライフスタイルを伝える小さな媒体としてスタートしました。
その後、次第に伊豆大島の魅力や暮らしを伝える媒体として島内はもちろん、首都圏近郊の雑貨店や喫茶店等を中心に配布をしており、現在に至ります。
そんな中、東京都とアーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)が地域社会を担うNPOとともにアートプロジェクトを展開する取り組みである「東京アートポイント計画」と出会い、NPO法人kichiは『三原色〔ミハライロ〕』という名で共催事業を進めてまいりました。その共催事業の一環として、今回フリーペーパー『12class』の編集・発行を行うこととなりました。
12class発行の趣旨について
伊豆大島を支えてきた世代、伊豆大島で生まれ育ちこれからを担う世代、興味を持ち伊豆大島へ訪れる多様な世代。
その点と点をフリーペーパー『12class』の取材を通じて繋いでいくことで、新たなコミュニティの創出に期待するとともに、観光ガイドブックでは伝えることのできない伊豆大島のディープな魅力を多方面に伝える媒体として、伊豆大島に暮らす我々編集メンバーが自らの足で取材、編集、発行することで地域媒体のひとつのモデルとして広くアピールしたいと考えております。
また今後、観光や生活の情報発信拠点として、島内外の人々が集い、出会う拠点となるような「サードプレイス」が必要であると考えています。それは大雑把に言えば、それぞれの肩書や立場をこえた繫がりができる場所です。
昨今、“連携”というキーワードが社会課題の解決の為の呪文のようにさまざまな場面で唱えられるようになりました。ここ伊豆大島においても離島という比較的厳しい環境の中で、より豊かに安心して暮らせる地域社会をつくるために、さまざまな機関や団体、そして民間どうしの“連携”が大切だと考えます。
そんなコミュニティ形成や連携に向けた動きのきっかけとして『12class』という媒体がお役に立つのではとちょっぴり考えています。現在・過去・未来のあらゆる島の情報を集めるべく、伊豆大島に暮らす人や伊豆大島に関わりのある人に直接会ってお話を伺う、それらを編集して伝えたいカタチにデザインして皆さまにお届けする。
取材される人・する人・読む人。三者のコミュニケーションを積み重ねていくことで、さまざまな場所で新たなコミュニケーションが生まれていくことを期待します。
そして、そんな媒体づくりが「サードプレイス」の誕生やその先の活力ある地域社会をつくるための土台づくりとして有効なのではないかと考えております。
今号(第23号)より編集メンバーを増員しました。メンバーと共に地域の課題や現状を取材等を通じて見つめ、より充実した媒体づくりを進めてまいります。
とまぁ、長々とお話してしまいましたが、とにかく大好きな伊豆大島のことをもっとみんなに知ってもらいたい!もっと沢山の島の人とお会いしたい!もっと沢山の人に島に来てもらいたい!そんな想いで面白楽しく地道にコツコツ取り組んでまいりたいと思います!!
どうぞフリーペーパー『12class』をよろしくお願いいたします。
(編集部一同 2016年10月1日)
『三原色〔ミハライロ〕』
主催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、NPO法人kichi
東京アートポイント計画は、地域・市民が参画するアートプロジェクトを通じて、東京の多様な魅力を創造・発信することを目指し、東京都とアーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)が展開している事業です。まちなかにある様々な地域資源を結ぶアートプロジェクトを、アーティストと市民が協働して実施・展開することで、継続的な活動を可能にするプラットフォームを形成し、地域社会の担い手となるNPOを育成します。https://www.artscouncil-tokyo.jp/