椿ジャムの幸せ

Category Living

朝摘み椿の花びらジャム

「このジャムは伊豆大島でしかつくることができない貴重なものなのです。」

そうお話しされるのは、島でバリアフリーのペンションを営む下田さん。島内に300万本あると言われている椿。毎年秋から春先にかけて、つややかな緑の中に鮮やかに映る椿の花は見る者の心を和ませてくれます。

下田さんが手づくりする椿花びらジャムは、島に多く自生し椿油の原料にも使われるやぶ椿の花びらを原料につくられています。

そんな美しくも儚いやぶ椿の花びらを早朝からひとつひとつ丁寧に手摘みし、午後には調理するという工程は、やぶ椿が多く咲き誇る島だからこそできる業。

現地で採れたものを現地ですぐに調理できる環境があるからこそ、美しい天然の色合いと風味豊かな味わいを造り出すことが可能なのです。

総天然色の鮮やかな色はパンやヨーグルトと一緒に召し上がる以外にも、白ワインのグラスや紅茶のカップに少量入れ、ピンクの椿の花びらが浮き上がる様子を目で楽しむのもお勧めな自慢の一品です。

下田夫妻が営むペンションでは朝ごはんに自家製の焼きたてソフトフランスパンと椿花びらジャムが振舞われます。

ほかほかで優しい味わいのソフトフランスパンに色鮮やかな椿花びらジャムをのせて手づくりの優しい味わいを楽しむ朝のひととき。

元気な一日のはじまりです。

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日本の島々をもっと身近に感じてもらえるよう、離島地域でつくられる「しまもの」をセレクトし、島々に暮らす人々の思いや島の良さをお届けする『しまものマルシェ』にて、下田夫妻の椿の花びらジャムが販売中です。

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Data

椿花びらジャム
バリアフリーペンションすばる
〒100-0101
東京都大島町元町1丁目23-6
TEL:04992-2-1142
userweb.www.fsinet.or.jp/subaru/

※フリーペーパー「12class」第25号掲載記事より

Tsutomu Chiba writer
Tsutomu Chiba
 

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