被災した地に咲く椿の花を使ったポストカード

書花アーティスト佐々木久枝さんが実際に伊豆大島を訪れ、被災したホテル椿園の敷地内に咲く椿の花を使用して制作した作品のポストカードが完成しました。

伊豆大島といえば、まず思い浮かぶのが「椿」かもしれません。
島のいたるところに咲くやぶ椿は300万本とも言われ、伊豆大島を象徴する木として昭和43年には「大島町の木」として制定。さらに平成2年には「大島町の花」としても制定されました。

「椿」は古くから島の人々に愛されてきました。

ホテル椿園の敷地にも閑静な椿の林が広がっていましたが、昨年の台風26号による土砂災害により椿林はほぼすべてを失いました。

今回の作品はそんな被災した地にかろうじて残って咲く椿の花を使って制作された作品をポストカードに仕上げたものです。

5枚組みのポストカードのパッケージの裏面には以下のような言葉を記しました。

『この作品は、伊豆大島で2013年10月16日未明に発生した台風26号集中豪雨による土砂災害で被災したホテル椿園の敷地に残った椿の花を摘み取り制作したものです。椿は、古くから伊豆大島の生活になくてはならないものとして愛されてきました。被災した地に美しく咲き誇る椿の花はまさに“復興のシンボル”であり、人々の心に響くものと信じます。』

『This artwork made use of a camellia found in the premises of a hotel in Oshima island. In the early dawn of October 16th 2013, this hotel was hit by a terrible mudslide triggered by a typhoon. ”Camellia” is a regular sight in the Oshima island life, and local people dearly love it. After the typhoon, this beautiful camellia in full bloom in the disaster area became a “Symbol of Hope”. We hope that it will touch peoples heart.』

大切な人へのメッセージにご利用ください。

佐々木久枝(書花アーティスト)
2008年から書と生花を組み合わせた作品を着想以降、作品を制作・発表
http://www.achoachoacho.com/

撮影:たかはしじゅんいち

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